シンクロジスティクスRANDIKA SEDARA

入社直後に母国スリランカへの輸出が激減!困難を成長の糧に、幅広いスキルを習得

 

【プロフィール】RANDIKA SEDARA 海外事業部 海外事業課

スリランカの高校を卒業後来日し、別府大学別科日本語課程および宇都宮国際情報ビジネス専門学校を卒業。スリランカのホテルのフロントマネージャーなどを経て、2019年11月 シンクロジスティクスに入社。現在はモーリシャス向けの中古車輸出のオペレーションやセールス&マーケティングを担当している。

 

日本で車に関わる仕事がしたい

私はスリランカ出身です。父が日本車の輸入業をしていたことや、親戚が日本に住んでいたこともあって、子供の頃から日本に親近感がありました。車も小さい時から好きでした。将来は日本で車関連のビジネスがしたいと考えていたため、スリランカの高校を卒業した後は、別府大学の別科日本語課程や宇都宮の専門学校に進学し、日本語やビジネスを学びました。

その後、中古トラックを取り扱う日本の会社で働いたり、スリランカのホテルでフロントマネージャーや通訳の仕事をしたりしました。ホテルで働いているときに同僚の日本人と結婚し、子供が生まれるタイミングで日本に戻ることに。

当初は中古トラック販売会社に復職する予定でしたが、たまたま私の妻の友人にシンクロジスティクスの人がいて、「車に興味があるなら、うちの会社で働きませんか?」と誘っていただいたのです。その人が今の上司の新地さんです。

最初はシンクロジスティクスがどんな会社かよくわからなかったのですが、Webサイトを見て車の輸出に携われる仕事だと知って「ここで働きたい」と思いました。すぐに新地さんと社長の一木さんと面談をして、入社を決めました。

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スリランカの現地代理店やスクールで貿易実務の基礎を習得

入社する前、スリランカの現地代理店で約3カ月間、シッピング(船積み)業務についてゼロから学びました。例えば、スリランカに車が到着したあとの通関手続きやお金の流れとか。仕事としては、日本側で作成するB/L(Bill of Lading:船荷証券)のチェック業務が多かったです。

また、現地代理店の社長や新地さんに勧められて、土日は現地のプライベートスクールが主催する貿易基礎コースに半年ほど通いました。

こうして貿易実務の基本を習得してからシンクロジスティクスに入社し、海外事業部のスリランカチームでセールスやマーケティングを担当することになりました。主な仕事は、日本からスリランカに中古車を輸出しているお客様(=中古車輸出業者)に、シンクロジスティクスのサービス(中古車の輸送・船積み・検査・税関手続きなどの一括代行)を営業・販売することです。

現地代理店の仕事とは全く違うので、最初はとても難しかったです。お客様と会話をしながらベストな輸送プランを提案するには、船会社ごとの書類の提出期限や貨物の船積み期限、検査会社の予約期日などが全部頭に入っていないといけませんから。新地さんをはじめ、周りの人や協力会社の方々に教えてもらいながら、たくさん勉強して少しずつ覚えました。

 

スリランカへの輸出量が激減し、急遽モーリシャスの担当に

入社して4カ月ほど経って仕事に慣れてきた頃、新型コロナウイルスの感染が拡大し、その影響でスリランカ政府が中古車の輸入をストップしてしまいました。日本からスリランカへ中古車を輸出できなくなってしまったのです。

当時は1カ月くらいで再開できると思っていましたが、結局、当分の間はこの状態が続くことに。私はスリランカ以外の国の仕事をしたことがなかったので、「これからどうしよう…」ととても困りましたね。

スリランカ向けの輸出はあきらめるしかなかったため、シンクロジスティクスとしてはモーリシャスなど他の国の業務を強化する判断をしました。モーリシャスはスリランカと同じくインド洋にある島国です。日本からモーリシャスに中古車を輸出しているスリランカ人も多いということで、私がモーリシャスを担当することになりました。

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自分が提案したコンテナプランがうまくいくと嬉しい

モーリシャスの担当になった当初は、中古車を輸送するための船の手配や通関用の書類作成などのオペレーション業務を主に行いました。でも、中古車の輸送方法や通関用書類のフォーマットがスリランカと全く違うので苦労しました。

中古車の輸送方法は輸出先の国によって違います。スリランカでは車を専用船に一台一台載せて輸送する方法(RORO:ローロー)がメインで、モーリシャスは複数台の車をコンテナに積むバンニング(vanning)をしてからコンテナ船で運ぶ方法がメイン。コンテナ輸送では、車を効率的に詰め込むためのコンテナプランをお客様に提案する必要があります。また、輸出前検査や通関書類の期限もROROの場合と違うので、色々なことを勉強し直さなければなりませんでした。

最初はコンテナプランの提案が全然できず大変でしたが、少しずつ慣れてきました。自分が提案したプランでうまく搬出できたときはすごく嬉しいです。

それから、モーリシャスに中古車を輸出している会社に出向いてセールス活動も行っています。最初は上司の新地さんに同行して交渉方法などを学び、そのうちに一人でも行くようになりました。お客様から直接私に連絡が入ることも多くなり、依頼ごとのオペレーション業務は同じチームの同僚と相談しながら進めています。

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困難があったから成長できた

私がいる川崎オフィスには、外国籍のメンバーが3名いて、社内では日本語でコミュニケーションをとっています。シンクロジスティクスはいい意味で日本企業っぽくなく、外国人にとってもすごく働きやすい会社です。日本人の同僚もとても接しやすいです。

また、ITなどの新しいツールや仕組みを取り入れるのがとても上手く、考え方がフレキシブルなところもシンクロジスティクスの魅力だと思います。

入社して1年数カ月の間に、いくつも困難なことがありました。でも、車と関われるこの仕事が好きだから、周りの人にサポートしてもらいながら乗り越えることができました。

それに、困難があったからこそ、成長できたとも感じています。もし、スリランカへの輸出がすぐに再開されていたら今でも同じ仕事をしていたと思います。モーリシャスの担当になったことで色々と新しいことを学べたし、スキルの幅が広がりました。とはいえまだまだですが、少し自信がついてきました。

皆さんとシンクロジスティクスで一緒に働けることを楽しみにしています。

 

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