若手社員を大人扱いすることの重要性

シンクロジスティクスの一木です。

今回は、若手社員を大人として扱うことの重要性について、私の考えを共有させて頂きます。

 

■ 「大人扱い」とは?

経営者や管理職にとって、若手社員の育成やマネジメントは重要な仕事の一つです。経験が浅い彼らの成長を促すことは簡単ではありませんが、私が若手社員と接するときは「大人扱いすること」を心がけています。

私が思う大人扱いとは、彼らと目線を合わせて対等に話すことです。

例えば書類作成を任せる際、単に書き方を手取り足取り指示するのではなく、書類の用途や重要性をしっかりと伝えるようにしています。そうすることで、次回からは書類の目的や意義を踏まえて、自分で適切に作成できるようになります。

また、ミスがあった場合には「なぜそうなったと思う?」と本人に問いかけます。最初は沈黙してしまうこともありますが、自らプロセスを振り返ることで、「書類の用途を勘違いしていた」「優先順位が曖昧だった」など、徐々に原因を理解し始めます。原因がわかると、次回に活かすための改善策も考えられるようになります。

 

自分で考え、行動する力を養う

若手社員を大人として扱うマネジメント方法は、手間や根気が必要です。「この書類はこう書きなさい」「この場合はこうしなさい」と、業務の一つひとつに細かく指示を出す方法のほうが、仕事は早く進むかもしれません。

しかし、大人扱いをすることで、自分で考え、行動する力を養えます。特に、国際物流の業務は多くの要因が絡み合い、ロジスティクスの担当者には状況に応じた柔軟な対応力が求められます。定型的に進めることが難しい業務特性があるからこそ、若手の育成においては主体的に取り組ませることが重要だと思います。

私も船積みの実務を行っていた時期がありましたが、ミスやトラブルが発生した際は、その事象や原因を理解できるまで徹底的に考え抜きました。考え、理解し、改善するプロセスをくり返した経験は、ビジネス全体の仕組みや因果関係を理解する助けとなり、サービスを作る際の大きな糧となっています。

 

 柔軟な対応は機会損失を防ぐ

若手社員が自ら考えて行動する力を養うことは、ステークホルダー全体の利益にも寄与すると考えております。

例えば、コンテナ船の予約が取れない場合、そのままではスケジュール通りに船積みができなくなり、荷主や船積み関係者の損失につながります。このときに「予約が取れないので船積みできません」で終わらせるのではなく、ブッキングできない要因を探り、対応策を考えることが重要です。

ブッキングができない要因は、「スペースが取れない(満船)」「空のコンテナが無い」「運賃の高騰」などに分けられます。担当者がこの構造を理解できていれば、船会社や荷主に代替案を提案し、機会損失のリスクを回避できる場合があります。もし空コンテナ不足が原因だとしたら、別の港からコンテナを回送してもらうよう船会社に交渉することで、予定通りに船積みを進めることが可能になります。

このような柔軟な対応力を養うには、育成段階から、自ら考えて取り組む習慣を身につけさせることが有効だと思います。

 

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