船積みにおけるコンテナの優れた特性

シンクロジスティクスの一木です。

今回は、コンテナ輸送が始まった経緯と、船積みにおけるコンテナの優れた特性について共有させて頂きます。

 

■ 過酷で非効率だった在来船時代の船積み

一般的に貿易で利用される船は、「コンテナ船」「RORO船」「在来船」の3タイプに大別されます。かつては貨物をバラ積みする在来船しか存在せず、ネット等で包んだ貨物を一つずつクレーンで積んだり手積みを行っていたそうです。

古くからある在来船は、文字どおり多種多様な貨物に対応できます。どんな貨物も積めるので汎用性は高いですが、荷役効率は低く、船積みには膨大な時間と労力がかかっていました。

かつての荷役作業員の労働環境はかなり過酷だったようです。トラックで搬入された貨物は船の下に一時的に置かれますが、留め置くスペースは限られており、船が入港すると「待ったなし」で積み込む必要がありました。猛暑でも土砂降りの日でも、すべて積み終わるまで帰れず、夜間作業や長時間労働は当たり前。バラ積み作業は危険も伴いました。 

また、船が入港する日は長時間労働、来ない日は全く仕事が無いという仕事量に波がある職業でしたから、人材も集まりにくかったそうです。品質面でも、一台ずつクレーンで吊り下げる方法は貨物の損傷リスクが高いうえ、作業するチームが日替わりの場合は技術にバラつきがある、という問題もありました。

 

コンテナがもたらした船積みの革新

このような状況は、1950年代半ばのコンテナの登場によって一変しました。国際コンテナを普及させたのは、アメリカのトラック運送会社の社長、マルコム・マクレーン氏です。彼は、従来のようにトラックから貨物を下ろして船に積み替えるのではなく、トラックごと船に積み込めば効率的ではないかと考えました。この発想から船舶用のコンテナを採用し、コンテナ輸送が始まりました。

形状やサイズが異なる貨物を統一規格のコンテナに収納したことで、荷役作業を平準化できるようになり、船積みの質・スピードが飛躍的に向上しました。

 

船積みコストを抑えるには?

コンテナ輸送による船積みの平準化は、物流の効率化とコスト削減に大きく貢献します。しかし、船積みの依頼方法によってはコンテナの特性を活かせず、かえってコストが膨れ上がることがあります。

例えば、「突発的な大量のご依頼」があった場合、必要な人員や設備を急遽手配する必要があるため、追加コストが発生しやすくなります。

コンテナ輸送では、船積みのスケジュールを計画的に調整し、作業を分散させることでコストメリットを生み出せます。

品質を維持しながら船積みのコストを抑えるためには、車の買い付け状況や販売状況について、見通しの段階から荷主がロジスティクス関係者に情報共有をすることが非常に効果的です。「いつ頃、どの仕向地に、どれくらい輸出したい」といった見通しがわかれば、上振れ・下振れなどを想定しながら準備を進められます。

当社では、荷主様のビジネス状況を随時ヒアリングし、その情報をもとに2週間くらい先までの作業予定を調整しております。これにより1日1日の作業を平準化でき、船のブッキングやドレージ等の作業も安定的に行うことができます。それにより、荷主様の中長期におけるビジネス拡大を後押しできます。

コンテナという優れた輸送手段を最大限に活用すれば、より多くの車を効率的に輸出できるようになります。そのためにも、荷主様をはじめ関係者間でこまめに情報共有を行い、連携させていただけますと幸いです。

 

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