船積みのキャンセルが与える影響

シンクロジスティクスの一木です。

今回は、船積みのキャンセルが与える影響と対策の必要性について、私の考えを共有させて頂きます。

 

■ 船積みをキャンセルするとどうなる?

中古車輸出におけるコンテナの船積みは、船会社や運送会社、作業会社、通関会社、フォワーダーなど、さまざまな関係者が連携しながら進められます。工程が多く、それぞれの担当者が動くことになるため、キャンセルのタイミングによっては大きな影響が生じます。

例えば、荷主がフォワーダーに船積みを依頼すると、オペレーション担当者が船会社へピックアップオーダーを送付し、空コンテナの受け渡し場所と日時を調整します。その後、指示書を作成してドレージ業者を手配し、ヤードへコンテナを運搬してもらいます。また、コンテナの準備と並行して貨物(車両)の搬入を行い、入庫手続きや検査等を経て作業員がバンニングを行います。

もしバンニングまで作業が進んでいた場合、すでに10名以上が稼働したことになります。この段階でキャンセルになると、実施した作業や設備がすべて無駄になるうえ、もとの状態に復帰するコストもかかってしまいます。

 

事前の取り決めが必要~人員や設備をフル活用するために~

しかし、一般的に日本においては荷主にキャンセル料を請求せずに、キャンセルに伴う損失は各社が負うケースが多いことから、リスクを考慮して料金を設定する場合が多いです。こうしたリスクヘッジとしての価格転嫁が各社で進むと、船積みコストの上昇を招き、荷主の船積みコストも増えやすくなります。

このような悪循環を防ぐためには、次のような対応が必要だと思います。

  • キャンセルの影響範囲を、ロジ事業者が荷主にお伝えする
  • キャンセル期限を明確にして取り決めを交わす

事前にルールを決めて双方の認識を合わせておくことで、影響が大きいタイミングでのキャンセルを無くし、荷主にとってのコストを削減できます。人員や設備などのリソースをフル活用しやすくなるため、より多くの船積みを行えるようになり、荷主のビジネスを支援しやすい環境を整えられます。

物流業界は人手不足が進んでいるため、全関係者で協力し合いながらリソースを有効活用し、生産性を高める工夫が不可欠です。当社もそのための努力を惜しまず、1台でも多く輸出できる物流の仕組みづくりを推進してまいります。

 

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