保税化でさらに引き出す、新門司のポテンシャル

シンクロジスティクスの一木です。
先月お伝えした通り、当社の新門司ロジスティクスセンターが「保税蔵置場」として正式に許可を受けました。今回はその経緯と、新門司という土地の持つ可能性、そしてこれからの展望についてお話ししたいと思います。

■ 40年の時を経て、新しい役割を

新門司の土地は、約40年前に北九州市が埋め立てて造成した場所です。当初は企業誘致で北九州市の発展が期待されていましたが、時代の流れの中で遊休地となっていました。

新門司が埋め立てられた時期と、私が生まれた時期が重なっていたこともあり、この土地のことを知ったとき、私はふと感じました。

—「活用されないこの遊休地は、かつて目的意識のなかった自分にどこか似ている」と。

そんな自分自身と重ね合わせるように、この土地を再び動かし、価値を生み出す拠点にしたいと考えました。関わる人々に活力を与える場所へと育てていきたい。その思いが、今の新門司への挑戦につながっています。

■ 新門司という“立地のチカラ”

新門司は、物流拠点として理想的な立地条件を備えたエリアです。

・九州自動車道・新門司ICから約3.7km、東九州自動車道へのアクセスもスムーズ
・九州唯一の24時間空港である北九州空港や、JR北九州貨物ターミナル駅も至近
・国内フェリーの集積地で、外航船のバースも近く、大陸側(韓国・中国)への輸送も容易

陸・海・鉄道の交通網がひとつに交わるこの地は、全国各地の貨物を効率的に集積・輸送できるハブ&スポーク機能を最大限に発揮できる場所なのです。
現在九州の物流集積地は、高速道路のジャンクションを有する鳥栖市や、九州最大の都市である福岡市が挙げられます。しかし、地価の高騰や交通渋滞の深刻化により、物流コストの増加や輸送効率の低下といった問題が大きくなっています。そのような中で、門司はその優れた立地条件から、「第3の物流集積地」として新たな可能性を秘めていると私は考えています。

■ 保税化によってできるようになること

これまでRORO船で船積みされる貨物を取り扱う際、新門司では、搬入された車両をいったん別の保税地域に移して通関手続きを行う必要があり、時間もコストも余分に発生してしまっていました。そこで、よりスムーズな輸出業務を実現するために、保税蔵置場として門司税関に申請し許可を取得しました。この許可により、当センター内での輸出申告業務が可能となり、搬入から出港までの一連の流れをワンストップで完結できるようになったのです。

今後は、RORO船の利用促進や新しい航路の誘致に取り組むとともに、輸出検査設備などの環境整備も進めていきます。
さらに、新門司の土地の優位性を活かして、中古車はもちろん、さまざまな貨物の輸出を支える拠点として、皆さまに「もっと使いやすい港」と感じていただける体制を構築してまいります。

■ 新門司から、次の物流をつくる。

かつての目的意識のなかった自分自身と重ね合わせるように、「この土地を再び動かし、価値を生み出す拠点にしたい」という思いから始まった挑戦が、少しずつ形になっています。これから、新門司ロジスティクスセンターは「保税蔵置場」としての機能も兼ね備え、輸出物流の新しい拠点へ、みなさまと共に進化していきます。

最後までご覧いただきありがとうございます。新門司での取り組みや保税化について、気になる点やご相談がありましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。皆さまからのご意見・ご相談をお待ちしております。