中古車輸出協同組合(JUMVEA)業界関係者交流会レポート

■業界関係者が集まる目的

SYNC LOGISTICS一木です。
今回は2022年12月1日(木)東京ドームホテルにて開催されました業界関係者交流会についてレポートさせて頂きます。3年振りに開催されたこのイベントは約250名の方が来場され大きな活気に包まれました。
これまでコロナ禍であったことでオフラインの会合が少なかったこともあり、心なしか人との交流が欲されていたような感覚も受けました。組合におけるこの最も大きなイベントは中古車輸出事業者はもちろん、オークション関係者、陸送会社、船会社、港湾事業者、埠頭運営会社、輸出検査会社、輸出国の大使、官公庁関係者、政治家、業界誌(メディア)関係者、といった属性の方が一同に介します。交流会自体は約2時間程度ではありますが、これだけのステークスホルダーが集まる場はシンプルに効率も良く、新しい出会いも生まれます。
今回、参加が難しかった方も来年の交流会でお会いできるのを楽しみにしています。

■当日のコンテンツと組合員の活動内容

交流会のコンテンツとしては、組合会長、経済産業省  自動車課、JU東京、ジャマイカ大使、片山 さつき参議院議員といった方々にご挨拶を賜りましたあと、立食の懇親会に入ります。また、交流会の中盤には僭越ながら私からJUMVEAの活動についてご紹介をさせて頂きました。活動内容としては以下の通りです。

①情報交換
・ 業界関係者交流会の開催
・ 中古車輸出詐欺への対策
・ 勉強会の開催(商材、マーケット)

②秩序の構築
・ 業界としての政府対応窓口
・ 中古車輸出詐欺への対策会議
・ 違法解体業者、盗難の撲滅活動

③組合員の地位向上
・ 海外マーケット開拓
・ 販売プラットフォーム運営
・ 中古車部品輸出部会の運営

“中古車輸出業界の健全な発展”を目的とし、理事をはじめとした組合員の皆さまは通常のお仕事をされながら無給で活動をしてくれています。
短期的に見れば、わかりやすい見返りのない活動に感じられる方が多いと思います。しかしながら、「一企業で声を上げるだけでは変えられないことであっても力を合わせることで前進させていく事ができる。」業界団体の存在意義はこの一点に尽きると思います。実際に2011年の東日本大震災以降に、港湾地区によって発生した放射能検査の東京電力への賠償について働きかけを実施したのはJUMVEAだったそうです。未だ業界内に課題は山積していますし、今後もより大きな問題が生まれていくかもしれません。そういった際に民主主義であるこの国において、組合員数は多ければ多いほど影響力が出てまいります。ぜひ、この機会に”中古車輸出に関わる関係者方”ぜひ”ご入会をご検討ください。

URL : 中古車輸出協同組合 のご案内.pdf

■ きれいごとで終わらせない競争から共創への移行

中古車輸出共同組合(JUMVEA)は設立から25年を迎えます。1997年の設立当初、中古車輸出事業者はいかがわしい業種として捉えられることが多く、車の仕入れや金融機関からの借り入れにご苦労が多かったそうです。創業者である佐藤会長はそういった中、組合員を募り組合を発足しました。当時は市場が拡大している時期であったため組合員同士は、競うことで市場が拡大して参りました。
メインの組合員である中古車輸出事業者様同士は同業他社(ライバル)として競われていらっしゃいますし、自社の優位性を保つためのノウハウや情報は自社内に留めておきたいといった考え方があるのは当然かと思います。こういった本質的には”競争関係である”ことがこういった業界団体の特異性であると感じます。

良くお客様に「一木さん、なんで、中古車輸出組合の理事やってるの?」
といったご質問を頂きます。「業界全体の発展が私達にとっても、お客様にとっても重要なことだからです。」とお答えさせて頂いております。

正直に申しますと私もこうった取り組みに関してはまだ半信半疑の状態です。会社にいて事業に集中している方が売上や利益を拡大することはできますし、私がこういった取り組みに参加できるのも会社で業務を回してくれている社員達がいるからですし、私が会社にいないことで負担を大きくしていると思います。
自社のためだけではなく、社会や業界全体に貢献する活動をしていくことで自社の成長につなげ社内外に対して”利他”の重要性を証明していければと思います。

最後までご覧頂きありがとうございます。