物流の全体最適を目指して ー見える化と情報の一元化で進める物流改革ー

シンクロジスティクスの一木です。
今回も「物流の全体最適を目指して」というテーマでお話しします。

前編では分業化による部分最適の結果、視野が狭くなり、情報が散在化しているという課題についてお話ししました。後編ではこの課題解決に向けて、私たちがどのような取り組みを進めているのか、そして今後の展望についてご紹介したいと思います。

■ プラットフォームで課題解決を目指す

私たちは、物流の全体像を“見える化”し、情報を一つにまとめる仕組みづくりを進めています。一人ひとりの努力が、確実に全体の成果へとつながるように – その中心となるのが、自社で開発したプラットフォーム「SmartXPort」です。前編でお話しした、「全体の流れが見えにくいこと」と「情報が散らばってしまうこと」。この2つの課題に対して、SmartXPortでは次の2つの視点からアプローチしています。

 1.全体の流れを把握し、つながりを意識できるように

プラットフォームを導入したことで、各担当者が「自分の作業が全体のどこに位置しているのか」を把握しやすくなりました。これまでは目の前のタスクをこなすことに集中していましたが、「この後の工程ではどんな作業があるか」「この情報を整えておくと次がスムーズになる」といったことを意識するきっかけが生まれています。物流の現場は、ひとつの流れの中で多くの人が関わっています。全体の流れを可視化することで、自分の作業が次の工程とどうつながるのかをイメージしやすくなり、連携や調整の改善につなげるための仕組みを整えています。

 2.情報の一元化でミスと手間を減らす

私たちのプラットフォームでは、これまで散らばっていた情報を一元管理できるようになっています。例えば、船積みに関わる情報をアップするだけで、関係者全員が同じデータにアクセスできます。さらに、必要な担当者には自動でメールが送信される仕組みも導入しています。その結果、作業の正確性が高まるだけでなく、「情報を探す」「確認する」「書き写す」といった無駄な時間が減り、担当者が本来注力すべき業務に集中できる環境が整いつつあります。

■ 「先読みの効率的な物流」に向けて

こうした全体像の可視化、情報の一元化によって、現在や一歩先の船積み業務はより効率的に回るようになってきました。さらに、私たちが目指すのは、今の作業を効率化することだけでなく、事前に計画を立て、準備ができる仕組みを整えることです。

その一例が、プラットフォームへ新設した「搬入前」情報の登録機能です。これまで貨物情報は搬入後にしか入力できませんでしたが、システムを改良し、オークション落札後、搬入が確定した車両の情報(状態・サイズ・搬入予定日など)を事前に共有できるようにしました。この「搬入前」の情報を活用することができれば、将来的に搬入予定車両の検査手続きを前倒しで進めたり、ヤード内のスペースを事前に確保したりといったより計画的な準備につなげることができます。当社営業担当者からご案内があった際には前向きに検討いただけると幸いです。まだ改善すべきことは多くありますが、“来たものを片付ける”だけでなく、先を見越して動く“計画的な物流”の実現を目指していきます。

前編・後編と最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。