【ロシア(ウラジオストック)出張レポート①】海外におけるロジスティクスサービスの創り方

SYNC LOGISTICS 一木です。
今回は1月16日から23日まで出張していたロシア向けの出張レポートについてご共有させて頂きます。

■ロシア(ウラジオストック)への輸出

日本から、ロシアには年間15万台以上が輸出される大きなマーケットでリーマンショック以前には40万台以上の中古自動車が輸出されておりました。輸出される車の大半は、日本海側(唐津、伊万里、舞鶴、富山、新潟、小樽)から輸出され、ロシア極東の沿岸港(ウラジオストック、ナホトカ)から輸入をされています。輸送方法としては在来船と言われる一般化貨物船での輸送があるのが特徴です。もともと、日本からのロシア向けの輸出はロシアからの材木を輸入する在来船の帰り荷として船員が日本の自動車を託送品貨物として持ち帰りはじめたようです。現在ではRORO船や自動車専用船といった一度に大量の車両を輸送するサービスが太平洋側(神戸、名古屋、木更津)からも提供をされています。

■ウラジオストック出張の目的

ロシア向けのロジスティクスサービスを構築し、日本からの輸出台数を最大化する。こちらが今回の出張目的になります。約一年前から、当社の顧客である輸出事業者様から”ロシア向けの物流を改善させて欲しい。”とのリクエストを頂いたためです。『ウラジオストック港が混んでいて、車両をおろせないらしい。』『船のスペース不足のため、必要な台数のブッキングが取れない。』『TRS YARDへの搬入制限がされてしまい車の搬入ができない。車両のオーダーを受けることが出来ない。』『車両が輸出されているかわからない。』『車両が輸出されているはずなのに、BLが届かない。』
お客様の話を聞く限り、状況は非常に深刻でございました。物流面の問題を解決することが“日本からの輸出台数の最大化”に寄与すると判断し、サービスの構築に乗り出すことにいたしました。
※TRS:Terminal Received System (上屋戸前受け制度)
船会社の手配で、船積み(通関、船側 GO DOWNなど)までのサービスを提供するシステムのこと。

■ロジスティクスサービスのつくり方

私がロジスティクスサービスを構築する際に重要視しているのは事前準備です。
これまで複数の国でサービス立ち上げを行ってきましたが、全サービス一度の出張で①市場理解 ②パートナー選定 ③サービス構築 までを行って参りました。
出張の期間は5営業日と決めており、いわゆる調査目的の出張はやらないようにしています。それは日本側で業務に励んでいる社員や協力会社様が生み出してくれている収益、私に信頼を寄せて頂いている株主や金融機関のお金を元手に安くない経費を使用するわけですから、”必ず、サービスを立ち上げる。”という強い責任感を持って出張をしています。では、市場調査はどうやってやるのか?
①Google,Facebook,TwitterといったWEB サービス
②実際に輸出先国の物流に関わっている方へのヒアリング
この2つを実施することで、そのマーケットの仕組みの80%程度理解することができます。私達は非常に便利な時代で仕事をすることが出来ておりツールの特性や利用方法を理解し、適切な人に的確な質問をすることで考えられないような
スピードで仕事をすすめることができます。

以上。海外におけるロジスティクスサービスの創り方でした。
ビジネスを大きく拡大するためにこういったサービスを作って欲しい。といった要望がありましたら、ぜひ営業担当者へご相談いただけますと幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。