社内外の枠を超えた仲間の作り方

SYNC LOGISTICS 一木です。
今回は、私が加盟している在日スリランカ自動車輸出組合についてご紹介させてください。

■在日スリランカ自動車輸出組合(SLAEAJ)とは?

在日スリランカ自動車輸出組合(Sri Lanka Automobile Exporters Association in Japan)は日本国内において、中古自動車輸出関連のビジネスを行っているスリランカ人を中心に構成された団体です。発足は2012年で、日本のスリランカ大使に加え、スリランカを代表する荷主の創業者3名を加えた計4名で、活動を開始しました。組合のミッションは自動車を中心としたスリランカと日本の間で貿易を発展させること。圧倒的な結果と高い志を併せ持つ事業家が発起人となったこの会は、会員数を拡大し活動を続けています。

スリランカは、インド洋に浮かぶ島国で約人口2,000万人。日本では、
紅茶やアーユルヴェーダと言われる心身の健康を整えるトリートメントなどが有名な国だと思います。(ご興味がある方はメッセージ頂ければ、日本のスパご紹介いたします!)広く普及している宗教が仏教であることや、島国で輸出入が重要な国であることなど、日本と文化的にも共通している部分が多いと思います。私自身、20代の頃からスリランカ人の同僚や友人が多くいたので、個人的に思い入れの強い国の一つです。入会当初は、スリランカ向けのロジスティクスサービスの売り込みを目的に入会をさせて頂いたのですが、参加させていただく中で多くの気付きと学びを得ています。

 

■なぜ、組合を設立したのか?

そのスリランカなのですが、一点だけもどかしい点がございます。それは、
”法律改正が、独裁的に行われる。”ことです。国を中長期で見据えた際、一部の方に対して、不利益が発生してしまう政策を推し進めるべき時もあると思います。
しかし、それはこれまでを支えた関係者への影響を最低限に抑えたものであるべきであると思います。もちろん、一部の関係者における利益のためになされる施策など言語道断ですし、仮に痛みを伴う政策であれば説明責任がセットであるべきであると考えます。自動車の貿易においても、スリランカは何度も急な規制が入り、関係者に対して多額のロスが発生して参りました。こういった問題に対して、現地の自動車ディーラーや関わる方々との関係を発展させスリランカ政府への働きかけを行っています。

■関係者全員にメリットがあるミッションを据える。

私達がサービスを提供する自動車のFORWARDERの業界においても、こういった組合が発足された方がいいのではないか?というご意見を頂くことがあります。それが業界での価格を均一に保つことや、顧客の囲い込みといったFORWARDER側の都合が目的であれば業界の衰退につながりますし、支援すべき自動車輸出事業者の足を引っ張るような活動になると考えます。ですが、関係者全員にメリットがあるミッションを据えるのであれば、すぐにでも発足させるべきだと思います。当社は2020年代のミッションとして”日本からの自動車輸出台数の最大化”を掲げています。これは関係者の短期的な収益向上はもちろん、海外企業との取引実績が増えることでパーツの需要といった未来へのビジネスのつながりを広げる効果もあります。”社内外の枠を超えた仲間を増やすこと。”これが2022年、最も注力して行きたいポイントの一つです。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。