2023年の振り返りと年末のごあいさつ

シンクロジスティクスの一木です。

2023年も残りわずかとなりましたので、一年を振り返りながら、年末のご挨拶をさせて頂きます。

 

■会社設立10年の節目を迎えて

今年はシンクロジスティクスを設立して10年の節目を迎え、日頃よりお世話になっている協力会社様をお招きして7月に10周年記念パーティーを開催いたしました。多くの方々に足を運んで頂き誠にありがとうございました。

皆様に感謝の気持ちと共に、これまでの歩みや今後のビジョンをお伝えできたこと、また当社の大切な社員をご紹介できたことが喜ばしく、当日は緊張しましたが幸せなひと時を過ごすことができました。

パーティーを機に、嬉しい変化もありました。
私の考え方や当社の取り組みに共感してくださり、「こういうことをしてみましょう」「私たちにできることはないですか」と積極的に働きかけてくださる協力会社様が増えているのです。当社の盲点を突くような、現場を熟知した方々からのご意見や提案は大変ありがたく、質の高い物流の仕組みをつくる大きな力になっています。

物流・ロジスティクス事業者同士のこうした前向きな協力関係は、輸出事業者様(荷主様)の利益を最大化する後押しになりますので、引き続きさまざまなご意見やアイディアを頂戴できれば幸いです。

 

■新卒の退職で思うこと ~若い世代の可能性をひらくために~

当社は2022年から新卒採用を開始し、時間をかけて人材育成および組織づくりを強化して参りましたが、今年は新卒2名が退職してしまいました。
初めて社会に出る新卒は、働き始めるとさまざまなギャップを感じるようになります。

  • 研修などで私が伝えるビジョンと、業界の実態が違う
  • 社内のAさんとBさんで言っていることが違う

矛盾や疑問を感じても、関係者に指摘や質問をするのはためらわれるものです。

また、多様なチャネルから世の中の情報を入手できる時代においては、理不尽に耐え続けることは無意味に感じられていると思います。「黙って言われた通りにやりなさい」と押し付けるような育成方法は受け入れられづらいように感じています。

10代20代の若い世代は、上の世代が思いつかないようなイノベーションを起こす大きな可能性を秘めています。その可能性をひらくためには、特に仕事に影響力のある人がしっかりと聴く耳をもって若い世代と対話をすることが大切です。

その上で、提案やチャレンジの機会を設け、守るべき部分と変えていく部分を建設的にすり合わせていく必要があります。
このような風通しのいい文化が社内に根付き、率直でフラットなコミュニケーションが活発になれば、もっと生産性の高い組織に成長できると確信しています。

 

■新たなビジネスモデルの必要性

この10年、私は一貫して「お客様(荷主様)の成功が第一」というスタンスで事業を展開して参りました。正直に申しますと、途中で金儲けに走ったり、物流側の都合を優先したりと、行動がブレてしまった時期もありましたが、結局は一時的な利益しか生みませんでした。

業界全体の長期的な利益につながるのは、

  1. 「最優先事項=お客様を成功させること」を物流・ロジの関係者間で合意する
  2. 「お客様が商品(中古車)を通して届けようとしている価値やビジネス上の課題」を理解する
  3. お客様の提供価値や課題に即した最適な物流サービスを構築する

このプロセスを、物流・ロジ事業者が力を合わせて実行し続けることであると確信しております。そうすれば、おのずと流通量は拡大し、物流側の生産性や収益率も上がります。社員の給与や協力会社様にお支払いするフィーを上げることも可能になります。関係者の雇用を長期的に守る意味でも、「お客様の成功が第一」は私の譲れない価値観です。

現在、マーケットは好調です。お客様が仕入れを控えるほどですので、物流・ロジ側の受け入れ態勢が整っていれば機会損失が減り、物流量をもっと伸ばすことができます。

輸出事業者のビジネスを最大化するには、既存のやり方に囚われず、当社のビジネスモデルをさらに進化させる必要があると考えております。マーケットの状況やお客様のニーズに合わせて、これまで以上に柔軟でスムーズなロジスティクスサービスを提供できるような仕組みです。

昨年から、より業界全体の活性化につながるビジネスモデルを構想しておりますので、内容については改めてお伝えできればと思います。

来年も、私と関わるすべての人達の価値を証明するために邁進する所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

それでは皆さま、良いお年をお迎えください。
最後までご覧頂きありがとうございます。