一木代表にシンパシーと将来性を感じ、シンク社を新規ビジネスのパートナーに。業界歴40年以上の辣腕社長が共感したポイントとは
(山銀通商株式会社様)

1978年の設立以来、40年以上に渡り中古車輸出業界をリードしてきた山銀通商株式会社様。

創業者である代表取締役 佐藤博様は、全国250社以上の中古車輸出事業者が加入する「日本中古自動車輸出業協同組合(JUMVEA:ジャンベア)」の設立者であり、理事長を務められています。

 

同社は、約7年前からコンテナ輸送・RORO輸送の船積みや現地輸送手配などを委託。協業する中で一木社長の仕事に対する姿勢や考え方に共感し、最近では新規ビジネス開拓のパートナーとして強固な信頼関係を築いていると言います。

 

提携に至った経緯やシンクロジスティクスの印象などについて、一木代表と共にお話を伺いました。

 

(以下、敬称略)

 


<日本中古自動車輸出業協同組合とは>

日本の中古車輸出に携わる輸出業者を中心に結成された協同組合。1997年に通商産業大臣(当時)の認可を受け、

「日本中古車輸出業協同組合」として設立。組合員の相互連携のもと、

中古車輸出業界の秩序構築および中古車輸出の健全な発展に尽力すると共に、

組合員のビジネスの促進や社会的・経済的な地位向上を図ることを目的としている。

現在は約250社の組合員で構成されている(2022年3月時点)。

▼ホームページ

https://www.jumvea.or.jp/jpn/

創業2年目、当時28歳の一木社長に将来性を感じた

会社紹介・シンクロジスティクスへの委託内容

佐藤:当社は中古自動車の輸出を請け負っている会社です。お客様の指定場所で車を引き取って海外の港まで運ぶ輸出代行サービスや、車の調達から輸送(海外の港揚げ)まで一貫して請け負うサービスを展開しております。

 

シンクさんにはコンテナ輸送・RORO輸送の船積みから現地での陸送まで様々な作業や手続きをサポートしていただいています。輸出先はモンゴル、ロシア、アメリカ、スリランカ、ミャンマーなど多岐に渡り、コンテナ輸送の依頼台数は累計660本以上にのぼります。

 

ここ一年は、ロシア事業で我々が頭を悩ませていた問題の解決にも尽力いただくなど、単なる荷主・フォワーダーの関係を越えたビジネスパートナーとしてサポートしてもらっています。

一木社長との出会い・取引のきっかけ

佐藤:一木さんと初めてお会いしたのは約7年前、JUMVEA(日本中古車輸出業協同組合)の忘年会のときでした。組合の忘年会は全国約250社の会員企業(輸出事業者)が一堂に会する大規模なもので、会員同士で情報交換や新たなコネクションを作る場でもあります。

 

そこで一木さんと話す機会があり、「まだ若いけれども、熱心で見込みがある」と感じました。少し話せば、この人は伸びそうかどうか大体見当がつくんですよ。それで最初はモンゴル向けのコンテナ輸送を委託し、徐々に取引を拡大していきました。

一木:私が川崎に事務所を構えた28歳の頃ですね。福岡でシンクロジスティクスを設立してまだ2年目でしたが、組合の忘年会に参加できることになったのです。すぐに大量のフライヤーを印刷して「受付に立たせてください」とお願いし、すべての輸出事業者さんに配布して営業させていただきました。おかげで全国の様々な輸出事業者さんと知り合い、新たな取引につなげることができました。

不測の輸送トラブルが発生するも、シンク社の丁寧な調査で原因究明

ロシア事業の課題と取り組みの経緯

佐藤:ロシアは昔から中古車の需要が多く、弊社はソ連時代から40年近く輸送事業を展開してきました。一時期は今より4倍くらい輸出していたほど活況でしたが、リーマンショック(2008年)で一気に落ち込み、最近はロシアの主要産業である原油の価格上昇に伴って再び中古車需要が回復している状況です。

 

そんな中、ウラジオストック向けの輸送がスムーズに進まなくなり、多くの車が国内のヤードに留め置かれるという事態が発生しました。車の供給体制は整っているのに現地に運ぶことができない。コロナ禍の影響で船が足りないのか、明確な原因がわからず困っていた時、一木さんに声をかけました。

 

一木:お声がけくださったきっかけは、私がお取引先に発信しているメールマガジン(以下、メルマガ)でしたね。「中古車輸出業界を繁栄させるには、まず全ステークホルダーの収益の源泉である荷主が成功しなければならない」といった主旨のメルマガに共感していただき、食事に誘っていただいたのです。

 

その際にウラジオストック向けが滞っている件についてご相談いただき、弊社主導で課題解決やサービス開発を進めることになりました。

 

まず、輸送が滞っている原因を突き止めるために、日本やウラジオストックの各現場の声を集めて一つずつ裏付け調査を実施。その結果、ボトルネックは現地の港のスペース不足であることが判明しました。ウラジオストック側の方針転換で中古車用のスペースが制限されてしまったため、船で運んでも現地で車を降ろせない。それが日本のヤードで滞留するという合併症状につながっていたのです。

 

ボトルネックがわかったので、現在は佐藤様から色々なアドバイスやアイディアをいただきながら企画を進めているところです。

シンク社は荷主に利益をもたらしてくれる優れたビジネスパートナー

シンク社・一木社長の印象

佐藤:シンクさんは、弊社の利益向上に貢献してくれているという点で高く評価しています。商売が上手くいく秘訣は、自社に大きく・早く利益をもたらしてくれる協力者を周りに揃えることなんだよね。そういう意味で、シンクさんは優れたビジネスパートナーです。

 

一木社長は幅広い視点で考えている優秀な人だなと思っています。同じフォワーダーでも、目先の利益ばかり追いかける人もいれば、一歩先を見据えて話す人もいる。色々な同業者と話していると、その人が最も重視しているポイントが大体わかるけど、一木さんは視野が広くて先のことまでしっかり考えている。だから将来性を感じたわけです。

 

一木さんのメルマガを読んだ時も、「若いのによくわかっているな」と思いました。商売はお客さんが儲からないと始まらない。営利企業だから、どの事業者も自社の利益を上げたいのが本音だけど、まずはお客さんの商売が上手くいくようにもっていくことが大事なんだよね。オブラートに包むべきところは包み、夢を語るところは語って「お互いに成長しましょう」と。私の経験上、そういうことがわかっている人は、将来上手くいくケースが多いと感じています。

近い将来、業界を牽引する存在になることを期待

今後の取引の展望・シンク社に期待すること

佐藤:今回のロシアの件に留まらず、将来的には他の事業でもパートナー企業として協業していきたいと考えています。

 

どの業界にも言えることだけど、会社が上手くいくかどうかはオーナーの性格や考え方次第。上手くいくと自分の力だと思って慢心する人もいるけど、そういうのは周りにもわかってしまう。一木さんみたいなやり方をしていれば、そういう心配はないでしょう。

 

今後5年10年もすれば、さらに成長して業界を引っ張っていく人物になるだろうと期待しています。

 

一木:ありがとうございます。がんばります!

私としては、電気自動車に移行する前に、エンジン車の需要が高いこの10年の輸出台数を最大化したいと考えています。そのためには、荷主様にはできる限り多くの中古車を輸出していただく必要があるので、ビジネスパートナーとして今後もしっかりとサポートさせていただきます。

■企業紹介

 

社名:山銀通商株式会社

事業内容:中古自動車輸出業

従業員数:18名(2020年)

URL:https://www.yamagin.co.jp/