上昇志向のシンク社との協業で「待ちの営業」から「攻めの営業」にシフト!(伸共運輸株式会社様)

上昇志向のシンク社との協業で「待ちの営業」から「攻めの営業」にシフト!(伸共運輸株式会社様)

 

大阪・堺泉北港を拠点に港湾運送事業を展開している伸共運輸株式会社様は、シンクロジスティクスの協力会社として中古車のコンテナバンニングや通関書類作成等をサポートしていただいています。 同社は、「攻めの姿勢」を貫くシンク社との協業で社内の意識が変わり、「待ちの営業」から「攻めの営業」に方針転換しているといいます。

シンク社から受託している業務内容や提携による効果などについて、営業部の宮之前傑様にお伺いしました。

 

月800台分のコンテナバンニングや通関書類作成を受託

会社紹介・事業内容

弊社は大阪・堺泉北港に保税地(ヤード)を保有し、コンテナバンニングや船積み、通関書類作成などの港湾運送サービスを提供しております。

保税地は岸壁に近い立地で輸出入に欠かせない場所ですが、我々のような港湾運送事業免許を取得した者しか借り受けることができません。そのため免許をお持ちでない輸出入事業者(フォワーダー等)の貨物を保税地でお預かりし、輸出入に必要な手続き・作業を一貫して代行しています。

主な取り扱い貨物は中古車や鋼材で、鉄・ステンレス等のスクラップの輸出入にも対応しています。

 

新型コロナウイルスの影響

コロナ禍では多くのフォワーダーさんが大打撃を受けたため、弊社も一時は取り扱い数が激減しました。中古車輸出に特化しているシンクさんの経営状況も心配していましたが、モンゴル向けの輸出再開が思いのほか早く、2020年の夏頃には平常並みの稼働に戻られたので大変驚きました。

その背景には、経由地である中国の早期回復がありますが、シンクさんには中国やモンゴルの現地代理店との太いパイプがあり、現地情報をいち早く入手して動かれたことも大きな要因ではないかと感じています。

どのヤードでも輸出がほぼストップしている状況下で、シンクさんは現地と密にコミュニケーションをとりながら忙しく動き回っておられたので凄いと思いました。

 

複雑な業務工程もシンク社のシステムでスムーズに管理

シンクロジスティクスとの連携体制・業務の流れ

シンクさんの案件にはオペレーション担当2名、現場(ヤード)作業担当5名で対応しています。シンクさん側は福岡にオペレーション担当の方が2名、現場担当の方が3名ですので、約12名で日々連携しながら月800台の輸出業務にあたっています。

大まかな業務の流れは、まずシンクさんが荷主様から集荷した中古車を弊社ヤードに入庫していただきます。入庫完了後、シンクさんから弊社オペレーション担当に輸出依頼のご連絡があり、両社の現場スタッフで車両の確認や写真撮影等、輸出通関に必要な準備作業を実施。オペレーション側では通関・船積みに必要な事前書類(ドックレシート等)を作成し、船会社等に提出します。

通関はシンクさん側で対応しており、輸出許可が下りたものからバンニングを実施。RORO輸送の場合は船が着く岸壁の指定エリアまで車両を運びます。 中古車輸出業務は工程や関わる人が多く複雑ですが、進捗や書類等の管理はシンクさんが開発したシステム『La-Plus(ラプラス)』で行っているため、スムーズに進めることができています。

 

『La-Plus』の便利な点・メリット

ラプラスには進行管理を効率化する様々な機能が備わっていて、弊社のオペレーション担当・現場担当も日常的に活用させていただいています。

例えばご依頼時は、シンクさんがラプラス上で情報入力・書類のアップロード等を行い確定ボタンを押すと、自動的に弊社に依頼メールが入る仕組みになっています。それを受けてオペレーション担当がラプラスを確認し、データや書類を参照して通関書類等を作成しています。

弊社作成の書類や車両写真等もラプラスにアップロードし、検索機能でいつでも取り出すことができます。簡単に検索できるので、バンニングの際に過去の類似ケースを参考にすることもあります。 また、書類のアップロードやダウンロードを行うと画面上にマークが付く機能も便利です。通関日までに揃えなければならない書類の状況が一目でわかるうえ、シンクさん側でしっかりハンドリングしていただいているので期日に必ず間に合います。

メール中心のやりとりだと書類管理は煩雑になりやすいですが、ラプラスで効率的に進めることができ、とてもありがたいです。

 

「待ちの営業」から「攻めの営業」に転じることができた

シンクロジスティクスの印象・提携による効果

シンクさんは先進的なお考えをお持ちでフットワークが軽く、港湾業界に新しい風を吹き込んでくださっていると感じます。

弊社にとっても、上昇志向でアグレッシブなシンクさんの存在が良い刺激となっています。もともと弊社は「待ちの営業」で拡大路線ではなかったのですが、シンクさんが様々な障壁を打破しながら集荷をどんどん増やしてくださるおかげで、社内の意識も攻めの方向にシフトしています。

私自身もシンクさんから学ばせてもらうことが多く、港湾局とのヤード拡大交渉や他の荷主様への提案の際も攻めの姿勢で臨めるようになりました。この時勢にヤード拡大を希望する港湾業者はいないので、当局の方からも「そんなことを言ってくるのは伸共さんだけですよ」と驚かれます。

中古車輸出は仕向国の情勢等で急にストップする可能性があり、決して保証されているビジネスではありません。そのため、新たにヤード用の土地を中長期で借りることは弊社にとってリスクでもあります。 しかし、シンクさんのような攻めの姿勢のお客様が後押ししてくださるおかげで、リスクヘッジとして中古車以外のビジネスにも視野を広げて考えられるようになりました。

 

今後の取引関係の展望

今後、シンクさんのビジネスは中古車以外の領域にも広がっていくでしょうから、弊社の強みである保税地を活用していただくなど、ぜひ協業させていただきたいと考えています。

お互いの強みを合わせてタッグを組めば、さらなるビジネス拡大が見込めると思います。これからも中古車輸出に尽力しつつ、ビジネスパートナーとして関係を深めていきたいです。

上昇志向のシンク社との協業で「待ちの営業」から「攻めの営業」にシフト!(伸共運輸株式会社様)

 

■企業紹介


社名:伸共運輸株式会社
事業内容:一般港湾運送事業(1種限定 第1059号)
      倉庫業 (港倉 第208号)
      自動車運送取扱業
      外航海運取扱事業
      プラント輸出梱包事業
      鋼材販売及び輸出入
      自動車回送 (陸送業 第1233号)
      各付帯事業

従業員数:50名
URL:http://shinkyo-trport.co.jp/