日本における港湾運送事業者Part3

日本における港湾運送事業者Part3

 

SYNC LOGISTICS 一木です。

先週に引き続き、「日本における港湾運送事業者」について共有をさせて頂きます。
私が日本における自動車輸出に約10年間携わる中で実際に経験したことや、関係者にお話頂いた内容、関連書籍や法律を調べる中で感じたことを基にお話いたします。

 

■顧客視点を持つには?

先週のメルマガで「顧客視点と現場で働く方への敬意」の大切さについてお話をさせて頂きました。貿易に関わる一人ひとりが心からこの意味を理解し行動を起こして行くことが重要です。

では、どうすれば「顧客視点と現場で働く方への敬意」を持つことができるのでしょうか?

「同じ気持ちになって、同じ目線で話す」
これが、最も効果的な方法です。

 

■向かい合うのではなく、寄り添うように話しをする。

抽象的な表現でイメージしづらいかもしれませんが、一般的に私たちは会話をする際に「自分の経験や価値観」をベースにします。

・「たくさんの車を販売するには、スピーディな船積みが必要なんです。」
・「港湾で行う作業は手順や品質を明確にして欲しいです。」
・「この金額じゃないと採算が合いません。」
業界内の皆様は会社内のご立場や役割を果たすために誠実に話しをしてらっしゃいます。

それに対し、私が心がけているポイントは以下の通りです。
・「自分の経験や価値観」を一度完全に忘れる
・相手の日常や仕事内容を真剣に聞くことからスタートする

相手が話すことを理解するだけでは足りません。「同じ気持ちになる」必要があります。
すると、「相手が本当に大切にしている部分と自分の大切にしている部分を重ね合わせた企画」ができるようになります。
私が伸ばせた事業はすべて、「同じ気持ちになって、同じ目線で話す」が出来ている場合です。逆に出来ていない場合、事業が衰退していきました。

・顧客(輸出者)の輸出先国への販売が最高記録を更新していく時
・港湾事業者とつくったサービスが成功し、主担当の方が昇進の報告をしてくれる時

自分のことのように嬉しかったですし、Forwarderをやる醍醐味です。
「社員と協力会社様の価値を組み合わせ、顧客の成功を支援する。」
これが私達の事業の本質です。

ぜひ、業界全体でこの考えが浸透していってほしいと思います。

最後まで、ご覧頂きありがとうございます。