目的と手段を見極める

目的と手段を見極める

 

SYNC LOGISTICS 一木です。
今回は、私がサービスを作る上で最も重要にしている考え方「目的と手段を見極める」ことについて共有をさせて頂きます。

 

私たちがサービスを提供する国際物流事業は、日本国内はもちろん、国外との取引も発生します。文化も異なれば、考え方も違う。更に、現代は世の中が変わるスピードがどんどん加速しているため、世代間における考え方の違いも大きく差が出ているように感じます。

ここで、みなさんに一つ質問をさせてください。

みなさんにとって『ルール』とはどんなものでしょうか?

 

■ルールには目的がある

法律、慣習、規則。どのコミュニティにおいてもルールというものが存在します。
例えば、交通ルール。信号が赤の場合は止まれ、青は進んで良い、黄色はやむをえない場合以外は止まれ、といった具合にルールが定められています。
「交通事故を防ぎ国民の命を守り、車の流れをスムーズにすることで、経済活動を活発化させる」といった目的のために交通ルールがあります。当然ですが、私もこの交通ルールをいつも守り生活をしています。

 

■ルールが意味をなさない時がある

去年の秋、私はこの交通ルールを破りました。

ゴルフに行った帰り道、交差点の赤信号で停車をしていました。日曜の夕方だったので渋滞もしており、早く帰宅したいなと思っていました。信号が青に変わり、アクセルを踏み右折をしようとした時でした。一台の電動シニアカーが交差点を斜めに横切り始めたのです。時速5〜6kmでしょうか。おそらく高齢者用に設計されているため、非常にゆっくりとした速度でしか進んでいませんでした。
私は交差点の中でハザードランプをつけて車を止め、おばぁちゃんに駆け寄りました。
「おばぁちゃん。だめだよ。これで交差点の中に入っちゃ。」と声がけをしました
パニックになっているのか、自分のやっていることが理解できていないようでした。その後、なんとか歩道に誘導することができました。

高齢者のこういった場面を目の当たりにしたのは、初めてでしたのでびっくりしましたが、事故にならず本当に良かったです。

 

■目的を理解し、『正しいこと』をしよう

極端な例でお話をしましたが私は「交差点内で自分の車を止め、車外に出る」といったルールを逸脱した行為をしました。

ですが『正しいこと』をしたと思っています。それは交通ルールが「交通事故を防ぎ国民の命を守り、車の流れをスムーズにすることで、経済活動を活発化させる」ということを理解したうえで、道徳的にもこの選択が正しいと思っているからです。

 

業界の慣習、国が定めた法律、会社で創られた規則。
ルールという制約を定めたとしても、関わる人々や地域の秩序を守り、豊かさを最大化できる。そのルールを守ろうとする人は、その目的も理解しながら守り続けることが、私たち一人ひとりがあるべき姿であると考えます。

 

私たちがサービスを創る上で『なぜ?』という言葉を多用するのは、この本来の目的を理解することが最も大切であり、その目的の正しさが事業の成功を決めるからです。短期的な自社の利益を追うのではなく、顧客、社員、協力会社の繁栄を最大化できるような事業をつぎつぎと、生み出していきたいと思います。

 

最後まで、ご覧頂きありがとうございます。