日本中古自動車輸出組合の理事就任について

■就任の経緯

 

SYNC LOGISTICS 一木です。

 

今回は日本中古車輸出組合(JUMVEA)の理事に就任させていただいた件について、共有いたします。

 

昨年の9月に、現JUMVEAの代表理事(ファウンダー)である佐藤様からメールをいただきました。

 

私がお送りしているメルマガの内容に共感していただき、会食に誘っていただいたのがきっかけです。

内容としては「業界全体の成功は、まず荷主企業の成功からはじまる」といった内容でございました。コロナ禍であることから、輸出企業として、海外出張にも行けず、中国や韓国に船のスペースを取り負けている状況でしたので、「こういった荷主企業の成功を第一に考える」といった考え方をお伝えし、微力ながら気持ちの後押しをさせていただきました。

 

その佐藤様から、今年の春「JUMEVEAの理事に就任をして欲しい」とのご連絡をいただきました。

がむしゃらに10年間、SYNC LOGISTICSを経営してきましたが、諸先輩方を差しおいて理事に就任することは気が引けました。

しかしながら、当社はこの2020年代、「日本からの中古車輸出台数の最大化」を重要なミッションの1つとしていますので、お受けすることにしました。

 

■JUMVEAとは?

 

日本中古車輸出組合(JUMVEA)は、1996年に設立され、「組合員の協力のもとに、相互に情報を交換し、中古車輸出業界の秩序を構築し、中古車輸出の健全な発展に尽くすとともに、組合員のために必要な共同事業を行い、組合員の経済的活動を促進し、その社会的及び経済的地位の向上を図る」ことを目的としています。

 

1990年代、盗難車が輸出されるといった問題が多発することで発展が阻害されていたり、浮き沈みの大きい中古車輸出事業者の社会的地位が向上しないため事業資金の借入れが難しい、といった課題があったそうです。

 

その中で業界内の有志が集まり、経済産業省の認可を受け、活動を続けてこられました。

 

具体的な活動としては、新しい市場への開拓のため、希望する組合員と海外へ視察に向かったり、一企業のみでは提言できないような働きかけを、政府や関係各所に対して行ったりしています。

例えば自動車重量税の還付について。

日本の自動車における税制は、自動車税と自動車重量税が大部分を占めます(消費税、環境性能割を除く)。

この2つの税金は、自動車を国内で利用する期間における前払いで納めるものであるため、自動車が輸出された時点で還付金が発生しうる状態になります。このうち自動車税は、輸出後に還付をされていますが、重量税に関しては、還付対象とならない制度になっています。

こういった中古車輸出にかかわる矛盾や要望を、業界団体として提言できる組合の存在は重要であると思います。

様々な制度や法律を含むルールは、導入された時点の課題をクリアするためにつくられます。

策定をする際には、出来るだけ未来を見据えたものを導入するとは思いますが、これだけ変化のスピードが加速している世の中で、関係各所への影響を踏まえ、永続的な全体最適を実現しつづける仕組みを制定することは、不可能であると思います。

 

業界の秩序を保ちながら、こういった制度上の問題や課題を業界全体の要望としてまとめあげ、提言をしていく団体の存在は、どの業界においても必要であると思います。

 

■知見、ノウハウを結集させる理事会

 

現在、組合には11名の役員がいらっしゃいます。隔月に一度、東京に集まり、事前に提出された議題に基づき議論を行い、今後のアクションを決めていく、という運営で行われています。

 

今月、理事に就任して初めての理事会出席となりますので、非常に楽しみにしています。

 

監査役である公認会計士を除く10名は、自動車輸出にかかわる事業者の代表者や要職者の方々で構成されています。

皆様、ご自分の事業や責務がある中で、会の活動については無報酬の状態で活動をされていらっしゃいます。

 

現在、私はこのJUMVEA以外にも「日本サブスクリプションビジネス振興会」https://subscription-japan.com/ という団体においても理事を努めさせていただいています。

 

サブスク振興会の説明は、別ブログで紹介させていただきますが、こういった活動にいくつか参加するなかで重要なポイントがあると思っています。

 

①団体の目的(ミッション)が明確であること。

②各理事の役割が明確であること。

③理事会の運営(意思決定)の方法が明確であること。

 

一定の成功を収めた方々の知見やノウハウを結集させることは、

斬新なアイディアや強力な実行能力が生むことができますが、

①~③のポイント曖昧であると、ベクトルが定まりにくかったり、活動の内容に漏れやダブりが生まれてしまう感覚がございます。

 

どの程度の貢献ができるかわかりませんが、これまでの経験を活かし貢献させていただければと思います。

また会の活動に関しても、このメルマガでみなさんに共有させていただこうと思っています。

このメルマガを読んで、入会をご希望される方がいらっしゃれば、事務局におつなぎしますので私宛にご連絡ください。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。