全社キックオフの実施 ~会社のミッションを共有する~

■全社キックオフとは?

SYNC LOGISTICS 一木です。

今回は7月23日(土)に開催した全社キックオフの取り組みについて共有させて頂きたいと思います。
全社キックオフとは私が会社を経営している中で、最も大切にしているイベントで半年に一度、全社員を集めて開催をいたします。
目的としては社内メンバーの関係構築および目標(ビジョン)の共有がございます。
現在当社は、船積みのオペレーションセンターである福岡オフィス、海外事業・営業面を統括している川崎オフィス、
人事や管理部門・経営企画といった本社機能を持つ東京オフィスの、3つのオフィスを構えております。
加えて、日本全国14の拠点において船積みYARDを運営し、在宅勤務を取り入れながら会社の運営を実施しています。
社員数が50名を超えていく中で、こういった運営体制の中、会社の考え方や制度を浸透させていくためには真剣に取り組みを行っていく必要がございます。

■企画の方法

今回のキックオフは、社内における2つのチームが企画を実施しました。
当日の開催場所やコンテンツをプロジェクトチームによって考え、週次で経営会議において進捗を報告してもらいます。
会社で最も大事なイベントを任せる側からすると、「当日の運営は滞りのないよう準備が出来るだろうか?充実した企画をやってくれるだろうか?」といった
ハラハラ感はございますが、社員にとって絶好の成長機会になりますし、自分達の考えを盛り込むことが出来るので”当事者意識”を醸成することが出来ます。

こういったキックオフイベントをはじめて実施したのは3年ほど前。
当時は私が中心になって当日のスケジュールや開催場所、コンテンツの叩きをつくり、当時のマネージャー達に対してディレクションを行っていました。
『ん? 社長が変なこと言い出したぞ?』
『土曜日に社内イベントやるなんて、面倒くさいなぁ。』といった逆風を感じながら実施していたのも良い思い出です。
当時を振り返ると、現場との温度差や各社員の能力差を考慮しきれていないコンテンツを入れていたり、私自身もプレゼンスキルが低く、
伝えたい内容の意味を伝えきれずに、誤解を生んでいたりしました。

今回で第6回目の開催になるのですが、回を増すごとに改善することができ、目的達成度合いが大きくなるのを感じています。
実際に、今回のキックオフ後に、”こういったポストで仕事をしてみたい”といった希望を人事に出す社員も出てきており、本当に嬉しく思っています。

■会社のミッションを伝える。『ポテンシャルが彩る世界を創造する。』

今回のキックオフで、私の仕事は会社のミッションを全員に伝えること。話すのではなく”伝える”までが仕事になります。
2012年の4月1日、雑居ビルのオフィスで初めて営業電話をかけたときから、10年の月日が流れました。
すべての方々に『何のために会社(仕事)をやっているのですか?』と質問された際に、全社員が口にする一言。
これから先30年、変わることのない会社の目的(ミッション)を言葉でも理解出来るように、
心から共感を生み出すように全員に向けて話をするのは強い覚悟や相応のスキルが必要になります。
この一言をしっかりと伝えることで、事細かな指示を出さずとも自発的にアクションを起こす社員を増やし、より世の中に貢献が出来る会社に変わって参りたいと思っています。
採用面接をする中で現職において自分の経験や才能を活かしきれていない方に出会った時、
優れたビジネスモデルや商材を持ちながら物流面の課題で伸ばしきれていない会社のご担当者様から相談を受ける時、
確かな技術や責任感を持ち合わせた協力会社の社長に出会った時、私はいつもワクワクした気持ちになります。
加えて、現在では自分の力を過小評価している人材や、新しい物流面からの取り組みを始めたいがどこから手をつけていいのかわからないお客様、
特定の地域において慣習やお立場によって、理想と現実のギャップに苦しんでいらっしゃる地場企業の方。
こういった方々にお会いしたとき、スポットライトをあて全員のポテンシャル(潜在能力)を最大化したい、多くの人がポテンシャルを信じれば、世の中はもっと良くなる。
当社の経営メンバー全員が本気でそう思っています。

数年前までは、こういった理念やミッションの存在にさほど重要性を感じておりませんでしたが、社員を増やしながら、
より世の中に大きな価値を提供していくには、最も重要なことであると考えます。
特に、今の40歳以下の人材に関しては『なぜ、頑張らないといけないのか?』を明確に打ち出すことで高いモチベーションを向上させることが出来ると感じています。
売上高や営業利益といった企業としての指標を追いかけるだけでは社員をワクワクさせる事は出来ず、他人から見たら辛い努力や挑戦が起きることもございません。
世の中の経営者の全員が社員に望んでいる”自発的な行動”はこういった目的の共有と必要なスキル獲得の支援によって起こされていくものであると考え、
社内制度の構築に取り組んでおります。
大きな成果が出てくるのは、2〜3年を要すると思いますが、しっかりと皆さんにこの考えを証明していきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございます。