博多港運株式会社筑紫様・黒川様

成長し続けるシンク社との業務提携により、9年で取扱台数が約30倍に増加!(博多港運株式会社様)

1942年創業の博多港運株式会社様は、博多港を拠点に貨物の荷役サービスや国際・国内輸送サービスを提供している老舗の総合物流企業です。

 

同社はシンクロジスティクスの協力会社として、中古車のコンテナ・RORO輸送の船積み業務を約9年にわたってサポートしていただいています。

シンクロジスティクスとの業務提携内容や連携方法、パートナー企業としてのシンク社の印象について、営業一部港湾物流グループグループリーダー 筑紫様と、3月まで港湾物流グループのリーダーを務められていた黒川様(現在、港運部フォアマングループグループリーダー)にお伺いしました。

(所属・役職は掲載時のものです。以下、敬称略。)

 

シンク社は中古車輸出の95%を占める大切なパートナー企業

博多港運株式会社筑紫様

会社紹介・シンクロジスティクスとの提携内容

筑紫:弊社は、博多港を拠点に国内一貫輸送サービスを提供している総合物流会社です。主力サービスは、博多港において貨物の積み下ろしなどを行う荷役サービスと、トラックや船などの物流機能を組み合わせて国内外へ貨物を輸送する利用運送サービスです。また、貨物の輸出入の申告を代行する通関サービスも提供しております。

シンクさんとは、約9年にわたってパートナー企業として業務提携させていただいており、中古車輸出関連の通関・荷役サービスをご提供しています。具体的には、輸出通関に必要な申告書類の作成や車両のバンニング、コンテナを移動させるショートドレーなど。RORO船の荷役作業も含め、物流形態に応じて色々とサポートさせていただいています。

弊社は博多の箱崎ふ頭にヤードを構えており、モータープールで常時1000~1300台の車を一元管理しながら船積み前の通関や荷役作業を行っています。中古車輸出についてはシンクさんからのご依頼が約95%を占め、取扱台数は月700~800台くらいです。

 

入庫から船積みまでの業務進捗・通関書類はシンク社の独自システム『La‐Plus』で一元管理

業務の流れ

筑紫:まず、シンクさんのクライアント(荷主様)の車両がオークション会場等から運ばれてきます。モータープールに搬入していただき、入庫時点の車両のチェック等を実施。適切に保管しながら、バンニングをする車両とRORO船に載せる車両を仕分けます。

一方、事務所では搬入された車両の輸出申告の書類作成・手続きを進め、シンクさんから提供いただくブッキング情報をもとに申告手続きを進めます。税関から輸出許可がおりたら、対象貨物をバンニング・船積みしていきます。

 

シンクロジスティクスとの連携・情報共有

黒川:一連の業務は、基本的に中古車輸出についてはシンクさんからのご依頼が約95%を占め、取扱台数は月700~800台くらいです。シンクさんのシステム『La-Plus(ラプラス)』で管理しております。La-Plusでは、弊社で取り扱う車両の情報やモータープールの在庫台数、船積み・コンテナバンニングのスケジュール、通関書類などを一元管理し、関係者全員で情報をリアルタイムに共有することが可能です。

弊社側の通関・荷役の実務担当者7名とシンクさん側6名の計13名が輸出業務に関わっていますが、La-Plusの情報をもとに作業計画を立て、スムーズに各業務を進めることができます。

筑紫:直接確認したほうがいいことがあれば電話でやりとりをしますが、通常はLa-Plusを中心にすべての業務が進行します。また、作業面で改善すべき点がある場合も、随時シンクさんに相談しながら進めます。シンクさんは現場作業のこともよく理解されているので、建設的に意見交換や改善策を講じることができて助かっています。

 

1日160件の輸出申告もリアルタイムなシステム管理で業務工数を半減

博多港運株式会社黒川様

シンクロジスティクスの印象・提携によるメリット

筑紫:業界的にアナログな会社が多いなか、シンクさんは早くから業務のシステム化を進められており、 一歩先を進んでいる印象があります。

弊社としても、La-Plusで業務を一元管理することで各作業がスムーズにまわり、モータープールの在庫回転スピードの向上につながります。

また、通関業務の工数削減にもつながっています。
中古車の輸出申告は毎日160件ほど行っており、それに伴う書類の作成量や受け渡しの回数は膨大です。他の案件では、書類関係はPDFかExcelで送付されることが多く、メールでやりとりをしながら進めるためタイムラグが生じやすいです。体感的には、リアルタイムなシステム管理によって労力を半減できていると思います。

黒川:シンクさんは若い社員さんが多く、新しいことにチャレンジしようという前向きな姿勢を感じます。また、我々は荷主様との接点はあまりないのですが、シンクさんは様々な輸出業者と太いパイプをお持ちで、中古車業界動向などの情報をご提供いただくことがあります。

シンクさんの輸出取扱台数が増えれば、弊社としても設備面・人員面で相応の体制づくりが必要になります。その際、事前に様々な情報をご提供いただくことでスムーズに準備がしやすくなり、非常に助かっております。

 

取扱台数のさらなる増加に期待。シンク社と連携しながらサービス提供体制を進化させたい

博多港運株式会社筑紫様

今後の取引関係の展望

筑紫:弊社としては、シンクさんのビジネス拡大に伴って通関・荷役の業務量が増え、収支的にも恩恵を受けることができます。これまでも、シンクさんとお取引を始めてから取扱台数は約30倍に増え、売上も順調に伸びています。

今後もシンクさんのビジネスは拡大していくと思われますが、そうなれば弊社側の業務効率をさらに高める必要があります。ヤード自体を拡大するという選択肢もあるものの、取扱台数は時期によって変動しますし、繁忙期と閑散期のサイクルがあることをふまえると現実的ではありません。

そのため、今後取扱台数がさらに増えた場合に、どのように実務・管理含めてシンクさんや荷主様にご満足いただけるサービスを提供していけるのか。そのあたりについては、シンクさんとも意見交換をしながら検討しているところです。現場のメンバーともしっかりと連携し、お互いのビジネスの成長につながるような体制づくりを進めていきたいと考えています。

 

企業紹介

博多港運株式会社様ロゴ

社名:博多港運株式会社
事業内容:博多港を起点に国内一貫輸送を実現する総合物流企業
従業員数:225名(2020年(令和2年)9月)
URL:https://www.jphkt.co.jp/